栄養士が解説!「飲む点滴」甘酒の米麹と酒粕を比較。美容と健康、ダイエットにベストな選びかた
栄養士が解説!「飲む点滴」甘酒の米麹と酒粕を比較。美容と健康、ダイエットにベストな選びかた
甘酒の種類って?知って賢く取り入れよう!
近年ブームになった甘酒。今年は暖冬ですが寒くなると温かくなる甘酒を連想する方も多いのでは。
でも、甘酒って苦手。。。
あの匂い あの甘さ。。。。。そんな方もいるのではないでしょうか?
私も甘酒はずっと苦手でした。種類を知るまでは・・・・・
夏の季語でもある甘酒は夏バテに効くことから昔は夏に飲まれていました。
飲みやすいものもあるので「飲む点滴」と言われるほど健康効果の高い甘酒を飲まないなんて勿体ない!
甘酒には米麴からできている米麴甘酒と酒粕(酒かす)から作られる酒粕甘酒の2種類があり共通の効能もありますが、
それぞれの材料などにより期待出来る効果も風味や栄養成分なども異なります。
近年また新たな効能も発表され健康、美容、ダイエット、インフルエンザ予防など多くを期待されています。
この記事では「飲む点滴」甘酒の種類や効能になどを解説!
是非種類や特徴を知って上手に生活に取り入れてみてください。
甘酒の種類別に解説します!(米麴甘酒と酒粕甘酒)
①米麹甘酒
麹の発酵作用を利用して米から作られるものです。
発酵させる事で米のデンプンが麹菌によってブドウ糖に変化しながら様々な栄養素も生まれます。
ちなみに、一般的に“飲む点滴”と称されているのは米麹甘酒の方です。
米麹甘酒のなかには300を超える酵素や、それをサポートする補酵素が豊富に含まれている他にビタミン類やミネラルもバランスよく含有されています。
米麹甘酒は酒粕甘酒と違って自然な甘みを感じるため、甘酒が苦手でも飲みやすく、また、アルコール分を含まれていないため
お子さんや妊婦さんも安心して飲むことができるのです。
私もそうですが苦手な方にも飲みやす印象が変わる飲みやすい甘酒です。
②酒粕(酒かす)甘酒
酒粕甘酒は、お酒を作ったときにでるものなので微量のアルコールを含んでいます。
昔から飲まれている方やお酒好な方はこちらを飲まれているかと思います。
また米麴甘酒のほうが飲む点滴と言われてきたので多くの人の好まれてきましたが、近年では酒粕甘酒の美白の効果などが発表注目されています。
ただアルコールを微量含んでいるので、お子さんや、お年寄り、病気の方は注意が必要です。
飲む点滴以上!健康・美容・ダイエットに効果あり!それぞれの甘酒の効能と効果を知ろう
①米麴甘酒の効果
米麹甘酒のなかにはオリゴ糖、ブドウ糖、300を超える酵素や、それをサポートする補酵素が豊富に含まれている他に
ビタミン類やミネラルもバランスよく含有されています。
疲労回復
消化された状態のブドウ糖がすぐにエネルギーに変えられるので疲れている時に飲むと早く疲労回復できます。
整腸・インフルエンザ予防・アレルギー緩和
腸内の菌の餌になるオリゴも含まれているので腸内環境を整えるられ整腸効果かあります
また善玉菌が増える事で免疫力が亜あがり、冬風邪やインフルエンザの予防を期待されています。
腸内環境が整うとアレルギー反応が緩和されるので花粉の季節などには是非取入れたいものです。
血圧上昇を抑制
甘酒に含まれているアミノ酸のひとつに「GABA」(γ-アミノ酪酸)という成分があり、血圧を下げる作用が期待されるとして注目されています。
GABAは、アミノ酸の代謝に関わるビタミンB6との食べ合わせが良いと言われており、まさにビタミンB6も豊富に含む米麹甘酒は一石二鳥。
また大きな期待とされるのは、タンパク質を分解される時に出来るペプチド。
タンパク質分解の時にアミノ酸とアミノ酸が繋がったもペプチドが生成されます。
このペプチドは血圧上昇に関係するホルモンを抑制、米麴甘酒を朝に摂ると急な血圧上昇を抑えられるので、血管を健康に期待されます。
高血圧予防効果のあるヨーグルトを一緒に摂ると相乗効果も期待できるので、ぜひ朝ヨーグルトのお砂糖代わりにお勧めします。
美肌効果
ビタミンB2やB6、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンなどのビタミンB群はたんぱく質の代謝を促進し、
肌を構成する皮膚の元になるアミノ酸の生成を助ける働きがあります。
②酒粕甘酒の効果
米麴甘酒にない注目すべき栄養が豊富
腸内環境正常化
酒粕甘酒にはレジスタントプロテインという胃で分解されにくいタンパク質が多く含まれています。
食物繊維と同じく腸内改善効果があると考えられているタンパク質です。
さらに酒粕甘酒には不溶性食物繊維も多く含まれているので、便秘解消や腸内フローラ改善への高い効果が期待できます。
腸内環境が正常化されることで肌の悩みが改善されるかもしれません。
また花粉症の時期には腸内を環境を整えると症状が軽減されるので春こそ積極的に取り入たいですね。
肥満解消
レジスタントプロテインは上記の働きの他に食事で摂った油を包み込んで排出してくれる注目される働きがあり、
食事中に効果が出るように、食事前にコップ1杯摂るとダイエット効果が期待できます。
美肌効果
酒粕甘酒に含まれているアルブチンや遊離リノール酸、スフィンゴ脂質は、
シミやそばかすの元となるメラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の働きを妨げる作用があることから、美白効果やお肌の保湿効果が。
酒粕甘酒に含まれるビタミン群のうちビタミンB1、B2、B6にはお肌のターンオーバーを正常化する作用があるため、
新しい角質層の生成を促し美肌を促進する効果も期待できます。
また、お肌の角質層で肌の潤いを保つ働きを持つセラミド成分であるスフィンゴ脂質が含まれているため、お肌の保湿効果も見込めるのです。
更なる美白効果
また近年ではα-EGはコラーゲンに影響を与えてくれる成分で1週間のみ続けると
肌のコラーゲン量のを回復飲むのをやめても効果が持続を発表されて注目されています。(※金沢工業大学発表)
適量は200-300ml。朝晩1週間摂取するとコラーゲン量が増えると報告されました。
さらに凄いのは飲むを止めて1週間後もコラーゲン量が増える効果が持続し続けていた事。
まずは1週間連続摂取して、そのごは肌の様子を見ながら時々飲むなどでも期待が出来るのです。
皮ごと擦ったショウガと一緒に摂ると抗酸化作用により効果が大きくなります。
ダイエット
酒粕甘酒に含まれる100種類を超える酵素やアミノ酸は、食べ物を効率よく消化・吸収してくれる作用があるため、太りにくい体質づくりにも適しています。
ダイエットには不向きと言われてきた酒粕甘酒自体は白砂糖を多く加える事で言われきました。
手作りをして砂糖を控えるなどすればカロリーが高くなる心配もなく、健康的に痩せたいという方におすすめです。
注意点
麹菌は60℃で死滅してしまいます。
より効果が出せるように人肌より熱いくらいまでに留めるように気を付けましょう。
また糖や多いので美味しいからと飲みすぎると糖分過剰になってダイエット効果が期待出来なくなります。
(どちらも1日200ml~300mlが適量とされています。)
まとめ
- 米麴甘酒
オリゴ糖、ブドウ糖による・・・整腸、疲労回復、インフルエンザ予防、アレルギーの緩和
GAVAとペプチドによる・・・血圧上昇の抑制、美肌
- 酒粕甘酒
レジスタントプロテインによる・・・腸内環境の正常化 肥満解消、
α-EG-による・・・美肌、保湿
- 健康には朝に米麴甘酒(適量200-300ml)
- ダイエットや美肌に夕飯や夜に酒粕甘酒(適量200-300ml)
私は朝、豆乳を人肌に温めてにホエイプロテインと米麴甘酒を入れてシェイクして飲んでいます。
夏やのどが良く乾く時期には米麴水を作って飲んだりもしています。(今度おはなししますね。)
暫く飲まないで、肉料理などを多く食べるとお通じが不規則になったり、ガスに匂いが・・・
私の場合は甘酒を飲むと翌日にはお通じがよくなります。三日もたつとガスが出ても匂いが気にならなくなるので
生活に取り入れるようになりました。
ひとそれぞれ腸内環境も違うので効果のでかたも人それぞれなので、まずは試してみる事をお勧めします。
自家製が一番おいしくて安心ですが、まずは手軽に購入して飲むのもいいかと思います
米麴甘酒も酒粕甘酒も似た効果がありますが、より大きな効果を出すには
目的別に適量を日常に上手に取り入れていってください。